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”ベルカントの貴公子”と称されるマキシム・ミロノフは22歳でオペラ・デビューして早熟な才能を開花させ、2年後の2005年にグラインドボーン音楽祭《ラ・チェネレントラ》でドン・ラミーロ、ロッシーニ音楽祭の若者公演《ランスへの旅》でリーベンスコフ伯爵を演じ、一躍脚光を浴びた。
 甘美で柔らかな声、気品ある風貌でテノーレ・ディ・グラーツィア[優美なテノール]の再来と認められ、2011年ウィーン国立歌劇場、2012年ミラノ・スカラ座にデビューしてロッシーニ三大喜歌劇の主役(リンドーロ、アルマヴィーヴァ伯爵、ドン・ラミーロ)を務め、わが国でも新国立劇場の2016年《セビリアの理髪師》と2019年《ドン・パスクワーレ》でファンの心を鷲づかみにした。
 2023年はチェチーリア・バルトリ主演モンテカルロ歌劇場のヘンデル《アルチーナ》を皮切りに、3月と4月ドレスデン国立歌劇場[ゼンパーオーパー]《夢遊病の女》を経て、バルトリが芸術監督を務めるザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭のグルック《オルフェオとエウリディーチェ》フランス語版の主役オルフェを演じた。ドレスデン国立歌劇場では6月の《ラ・チェネレントラ》に続いて10月《夢遊病の女》、11月~2024年1月《セビリアの理髪師》への出演が予定される。
 言葉に備わるニュアンスを色彩豊かに声で表現する歌曲とアリアによる日本ツアー「ベルカントの宝物」は、すべてのオペラ・ファンへの素敵な贈り物になることだろう。

                                                                                                       

 

水谷彰良(日本ロッシーニ協会会長)
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